“チー”から“チーコ”になった理由
毎朝5時を過ぎた頃…
近所迷惑には十分な鳴き声に飛び起きた後、小屋から出して勝手に遊ばせていたチーコも、私たちが学校や仕事に出かけて家を空けるタイミングで再び小屋へと強制収容する訳なんですが、何せ狭いスペースですからねぇ、ストレスとか感じていたんだと思うんです。
小屋の前面に張られた金網をくちばしで延々つついて音を立て、
『いやや、ここから出さんかい!』
てな感じで、アピールをしばらく続けてるんですよー(笑)
もう外で遊ぶのが大好きな仔でしたから🐔
でも外に出たら出たで、野良猫や空中のトビなんかの外敵が視界に入ると、目を丸くしながら“クワックワッ”鳴いて、いつもビビっているくせにナァ…(笑)
そんなある日の事です。
私が学校から帰ってきて小屋の鍵を開け、いつものようにチーコを外に出してあげた時…
小屋の奥に真っ白な卵がポツンと置かれてあって驚いたんです😲
最初はウチの親が私をビックリさせようとイタズラ心でワザと置いたんじゃないか?って思いました。
で、確認してみたら、
「知らん知らん、チーコが自分で産んだん違う? チーコ、雌やったんやなぁ…」
ハハハ😁
笑いますでしょ?
そうなんです、この時までチーコが雄なのか雌なのか家族誰にも判らなかったんです😆
一番の理由は、朝早くうるさく鳴き出す事。
これって雄鶏の特徴だっていうイメージがありましたからねぇ。
この頃には以前アップした写真の時よりトサカも若干大きくなってましたし。
でも見た目はやっぱり雌っぽい…
う~んどっちか確証が持てん??😵てな感じでしたね。
で、卵を産んでくれた事で、はっきり雌であると判った次第なんです。
チーコが我が家に来てから1年が過ぎた頃だったでしょうか…
その日からチーコはほぼ毎日のように卵を産むようになりました。
それで、その卵はありがたく食卓行きとなるのですが、何だか食べるのには抵抗があって、親父以外は皆食べなかったですねぇ😓
私なんか重症で、そのうち卵も鶏肉もまったく受け付けなくなってしまい、多少マシにはなりましたが、未だに卵と鶏肉嫌いは続いているという…
もうチーコが天国に行って30年にはなるというのに(笑)
若鶏の頃、チーチーってかわいく鳴いていた事から名前がチーになった事を以前の記事に書きましたが、卵を産んで女の子だとはっきり判ってからみんなが自然と、
“チーコ”
って呼ぶようになっていったんです😊
にわとりの鳴き声には実は多彩なバリエーションが…
ウチにやって来て1年ほどが経った頃、もうチーコは立派な“にわとり”へと成長していました🐤
すっかり家族の一員となっていて、当初はペットとして迎える事に現実味のなかった感の私の両親も、小屋を造ってくれたり、散歩の相手をしてくれたり、ご近所に若干迷惑をかける旨の許しを請ってくれたり…
やむを得ず諦めたようでした…(笑)
情が移る…って言うんでしょうかねぇ…😉
しかも想像を超えて、犬や猫並みに懐いてくれるし、感情もはっきり伝わってくるので、コミュニケーションもちゃんと取れる訳なんです😊
それに鳴き声と言うか、鳴き方だってTPOに応じて何通りもあるんですよねー、これが😏
ペットとしてにわとりを飼った事のある人じゃないと絶対に知らないであろう、にわとりの鳴き声のバリエーション…
読んで頂いてる方には情景が掴めず置いてきぼりになるかも知れませんが、こんな感じなんです☝
•朝一番に鳴き始める時の声
•人を見かけた時に発する語りかける様な声
•視界に外敵(野良猫や空から狙う大型の鳥など)か入り、自分の危機を我々に知らそうとする時の声
•卵を産む前の辛そうな声
•卵を産んだ直後に鳴く苦しそうな声
•ひなに餌を与えようとする時の優しい声
•気が立って人に向かってくる時の声
•日が落ちて真っ暗な中で人の声が聞こえ、守って欲しそうに鳴く不安そうな声
•チーコが一番懐いていた、私の母に甘える時の声…
ざっと思い出しただけでもこれだけ種類があります。
ひなに餌を与える時の声なんてのは、これまでの記事で全く言及していませんので何のことやら分からないと思いますが、今後の記事で詳しく記す事とします<(_ _)>
細かく分けるともっとバリエーションがあったと思うのですが、“コケコッコー”って鳴く事しかイメージにない一般の方々には、ちょっとした衝撃なのではないかと…😲
ちなみに、にわとりの雌がコケコッコーって鳴く事は一切ありません(笑)
常に放し飼い状態だったチーコには、当時はまだ多かった野良猫や、鷲などの空から獲物を狙ってる大型鳥が天敵だった為、身を隠すよりも家の中にいる人間に知らせて出て来て守って欲しかったようで、独特の焦った声を発してましたねぇ…😄
慌てて外に出てそばまて行くと、ダッシュで駆け寄ってきてじっと動かなくなるチーコ…
この姿もとっても可愛いくて(^_-)
でもね、その弱虫のチーコが野良猫に攻撃を仕掛けていった出来事もあったんですよ!
その話は次回にて😁
人たらし鶏
ひなの頃は、ピヨピヨ🐤
若鶏の頃は、チーチー🐦
成鶏となり、コーッ コココ🐔
雌のにわとりの鳴き声の変遷です。
但し、雄の成鶏だと、こうはいきません。
図太い声で、朝一番からコケコッコー!
…
かわいくないし、うるさいし…😥
でも実は雌鶏も朝から大きな声で鳴きだすんです☝
Wikipediaなんかでは、雌はそれほど鳴かないって書いてあったりしますが、あれは嘘ですね(笑)
コケコッコーとは鳴かないまでも、
“クワーッ クワッ クワッ クワー”
てな感じで鳴き続けます。
空が少しでも明るくなってきたら、もう鳴き始めるんですよねぇ…
おかしな習性ですわ(笑)
まだ朝の5時台とかから鳴くもんですからねぇ、近所迷惑もはなはだしい訳です😅
そこで毎日、家で一番早起きの母が更に早く飛び起きて、チーコを小屋から出して庭で遊ばせて鳴き止ませるんです。
毎日これの繰り返しでしたね😵
ご近所からは、幸い文句を言われたりした事はなかったと思いますが、その辺はウチの親が普段から上手く取り繕ってたのかも知れません。
それよりも何よりも、少々の事なら許せてしまうほどの、愛嬌あふれるチーコの姿!
これには近所の方々も目を細めているようでした😊
朝、小屋から出たチーコは、空が暗くなるまで外に出っ放しです。
家を留守にする時だけは小屋に戻しますが、基本勝手に遊ばせます。
いつか自然にそうなっちゃいました😄
家の庭と言ってもめちゃ狭いですから、成長と共にチーコは、ジャンプして塀を飛び越え、近所の家に遠征に行っちゃうんです。
住宅街で、にわとりを間近で見れるだなんて当時でも珍しかったでしょうし、しかもこの仔は人間を恐れないどころか駆け寄っても来る…😉
姿が見えないので捜しに行くと、いつものお家の台所とかで、米とかもらってパクついてるし(笑)
ドアとか少しでも開いてたら入って家に上がり込みますからね、チーコは。
とにかく人が恋しいんですよー😊
でも不思議な事に、放っておいても必ず夜6時台にはウチの庭の灯りの漏れてるガラス戸の下へ戻って来て、ママチャリのサドルへ飛び乗り、いつもちょこんと座ってるんです。
帰巣本能っていうやつですかね。
ガラス戸の向こうから人の話し声が聞こえたりしたら、反応してココココ鳴きだすんですが、
それがまた可愛くて(笑)
で、外が真っ暗になる前のタイミングで小屋にまた戻すんです。
もうおとなしくしてますし、野良猫に狙われでもしたら大変ですからね😲
チーコの成長と共に、色んな出来事が巻き起こるんですが、それはまたおいおいと…😁
チーコの姿、初披露!
月日と共にチーコはスクスク育っていきました👍
生き物の成長ってホント早いですよねぇ…
生まれてから4~5ヶ月頃の写真が残っているんですが、もうすっかりニワトリのビジュアルになっています🐔
でも顔はまだ、ピヨピヨ鳴いてた頃の幼い感じが残ってて何ともカワイイです😄
考えてみれば、チーコの正確な誕生日、
それに、我が家にやって来た日がいつだったかの記録が残ってないんですよね…😥
今思えば、誕生日くらいは把握しておいて、毎年その日に、
「チーコおめでとう!」
って優しく声をかけてあげればよかったなぁ…<(_ _)>
ニワトリって、どうしても養鶏場にいる汚い感じと、無表情に餌ばっかり食べてる姿がまず頭に浮かぶと思うのですが、実際は混じり気のない真っ白な色で、凄く感情を持った動物なんです☝
3歩あるいたら、さっきの事を忘れる…とか、鳥目で、少しでも暗くなったら周りが何も見えなくなる…
なんて事もチーコに関しては全くあてはまりませんでした😊
記録と言えば、チーコの写真も当時ほとんど撮っておらず、今回アップしたもの以外に、とても披露出来そうにないものが数枚残っているのみなんです。
もっといい写真もあったはずなんですが、何故か見つかりませんでした。
このブログを立ち上げるのをしばらく躊躇していたんですが、それが一番の理由でしたね😱
ラストに、チーコの唯一残っているアップの写真を、さらにズームさせて貼っておきます。
皆様、どうぞ見てやって下さいませ m(_ _)m
チーコ危機一髪!
よちよち可愛いヒヨコ🐥から若鶏、そして立派なニワトリ🐔へと成長していったチーコ。
ちなみに若鶏とは、生後3か月から5か月の産卵前の雛鶏の事をいうそうです☝
実はこの若鶏の頃にチーコがどんな様子だったか…の記憶が一番薄れてるんですよー😞
おそらく育てるのに必死で、いつの間にかビジュアルがニワトリらしくなったなぁ…って感じだったと思います。
確かこの頃の事だと記憶してるんですが、たった一度だけチーコの死を覚悟した出来事がありました💦
もうミニこたつも必要なくなり、段ボール箱では狭苦しくなったチーコは、私の父の日曜大工により新築の小屋をゲットし、私たちの目が届く範囲でのみ屋外に出て遊んだりしてました。
家族で田舎の親戚宅などへ車で行く際も、大きめの段ボール箱へチーコを収めて一緒に連れていってたんです。
親戚のおばちゃんは大の動物好きで、ワンちゃんを飼ってたんですが、連れていったチーコもむちゃくちゃ可愛いがってくれ、知らぬ間に一緒に外へ散歩に出掛けたりしてました👱🐔
そして事件は起こったのです😱
何分田舎ですから、飼い犬の散歩時は、リードなしで自由にさせててもそんなに問題ない訳です😚
それが日常だったおばちゃんは、犬がウロウロしている自宅前の空き地にチーコを放しました。
そばで見守ってくれてはいましたが、背後からやって来た犬のジョンに気付かず、そのままジョンはチーコのおしり辺りを咥えて走り出したのです😨
家の中にいた私は、チーコの鳴き叫ぶ声に慌てて裸足で飛び出し、ジョンを追いかけ、羽がかなり抜けてグッタリしてるチーコを救出しました。
もうダメかと一瞬思いましたが、血が出てなかったんですよね…
腹が立った私はジョンに向かって涙ぐみながら大声で怒鳴り、思わず小石を投げつけ、それがたまたま脳天に当たったんです。
ジョンは寂しくひと吠えした後に、家と反対方向へ逃げるようにダッシュで走り去って行きました。
幸い、ジョンはチーコに“じゃれ”に行ってただけだったみたいで、傷つけないように上手く咥えていたのです。
急にやって来たチーコにおばちゃんを取られてヤキモチでも焼いたんでしょうかねぇ(笑)
その日ジョンは、外が暗くなるまで家に戻ってきませんでした。
おっちゃんが遠くから家の方を覗っているジョンを何度も目撃していたそうで、
“えらい事をしてしまった…”
って感じで戻りづらいんだろう…と言ってましたね。
とぼとぼ帰ってきたジョンをみんなで笑って迎え、私も頭をいっぱい撫でてやりました。
石、痛かっただろうなぁ…
腰が抜けたように地面にひれ伏して、しばらくグッタリしていたチーコ。
私もおばちゃんもショックでしたが、徐々にチーコは元気を回復していき、ひと安心しました😂
その後、逆におばちゃんがグッタリ寝込んでしまったんです。
私のこの一言で…
「おばちゃんの、あほー!(*`Д´*)」
そんなおばちゃんも、もうこの世にはいません。
おばちゃん、あの時はごめんなぁ🙏
わたしたち、まだ生きてるもん!
チーコを飼い始めてから何ヶ月かが経った頃…
学校での父兄参観の際に、ウチの母親が担任の教師にふいに尋ねたんです。
「先生、いま我が家で育てているにわとり、あれはいつ学校にお返しすればいいのでしょうか?😲」
私の最初の説明が不十分だったのか、
母はチーコをずっと家に預かっておくとは思っていなかったようです😓
で、この言葉に驚いた先生、
こんなセリフを返したんだそうです…
「えっ、あのひよこたち、まだ生きてる仔がいたんですか…💧」
先生、そっちかよ~!(-""-;)
この時のやりとりは当時の学級新聞にも掲載されるほどのちょっとしたニュースとなり、
調査の結果、チーコ以外にも確か2軒の生徒宅にて、にわとりたちの生存が確認されたのです🐔🐔
チーコは8年間、我が家で生きてくれましたが、
他の生徒宅へ引き取られていった仔たちは、果たしてどうなったのでしょう…
今になってとても気になっています😏
卵から雛に孵す実験授業は、その後何年かしてから廃止されたそうな…
し、しかしあの時の先生よー、
“どうせ最初から死ぬものと思ってたんか~い!”(`Δ´)